2010年5月5日水曜日

勝浦の初かつお

GWの一日を利用して、今が旬の初かつおを食しに勝浦まで行って来た。勝浦といえば、初かつおの水揚げ日本一を誇る港町。400年の歴史をもつ朝市は、能登の輪島、岐阜高山と並び、日本の三大朝市に数えられる。

勝浦は人口2万人の小さな街であるが、昔は江戸との交易で栄えた港町だ。到着してみると朝市周辺には首都圏のあちこちからの車が密集しており、かつおを丸ごと一本氷詰めにして持ち帰るお客さんで賑わっている。


自分はマーケットに行くのが好きで、ヨーロッパに居た時にも機会があればあちこちのマーケットを見て来た。マーケットは雰囲気に活気があって、数々の商品が並ぶ通りを歩くのは、それだけで楽しいし、また、その場で買い食いができてしまうのも魅力だ。また、そこで売っている食材を見ると、同じヨーロッパでもその土地固有の食文化が見えてくることもあり、食全般について学ぶいい機会にもなる。

今回行った勝浦の朝市は、駅から歩いて10分弱の場所にある、海岸近くの魚市場近くの通りがそれにあたり、だいたい300mぐらいの長さだ。この時期主役の初かつおの他、新鮮な魚介類や干物のお店にくわえて、地元でとれた筍や八頭などの野菜のお店、海苔やワカメ、塩辛、鰹節、など目移りしそうなお店が建ち並ぶこの通りは熱気活気があるだけでなく、地元の暮らしの様子も見えて来てとても面白い。それに、もちろん値段も東京に比べると格安で、ついついあれもこれも買いたくなってしまう。

今回かつおは、朝市のお店でお刺身で頂くことができた。初かつおは、味も美味しいが、香りがさわやかだ。この時期、勝浦ではお刺身の他に、なめろう、まご茶、角煮、などいろんなかつお料理を食している。勝浦では、6月5日に「かつお祭り」があるという。ここではきっともっとたくさんの勝浦のかつお文化に触れることができるだろう。

お土産には、電車だったこともあり、かつお丸ごと一本は断念したが、干物や筍などを持ち帰って、早速うちで筍ごはんにしてみて春の味覚を楽しんだ。しかし、早朝にここでかつお一本買ってくれば、これだけで十分サロンdeリオができてしまう!そんなサロンdeリオをいつかやってみたいなあと思った。

この時期の房総は新緑がきれいで、山にはホトトギスがよく鳴いていた。

「目には青葉、山ほととぎす、初鰹」(山口素堂)


0 件のコメント:

コメントを投稿